《香港日本総領事館にデモ! 僕らのピカチュを返せ!》

翻譯:a dreamer of the day

今年2月26日、ニンテンドーがポケモンの中国語版を発表したが、香港と台湾においても、公式の翻訳名称は中国語(北京語)ヴァージョンのみになっている。長年プレイヤーの間で使われた広東語の翻訳名称が排除されたことを受け、香港のLonely Media、「熱血公民」及び熱血時報は5月30日、在香港日本総領事館の前でデモを行った。ニンテンドーに広東語の翻訳名称の存続、及び香港と台湾それぞれのローカルヴァージョンの発売をさせるよう、日本政府による助言や指導を求めた。このデモの背景と意義について、「HKdoujin香港同人」の記者はLonely Mediaの阿昇編集長に取材した。

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昇:Lonely Mediaの阿昇編集長

記:「HKdoujin香港同人」の記者

 

記:なぜデモという手段を選ばれたのですか?しかも一般人が参加しにくい月曜日で?
昇:私たちは、ネット上の世論のみではニンテンドーに重視してもらえないではないかと考えています。実際、これまでニンテンドーに対して、長年使われている香港独自の翻訳名称を存続していただく署名活動にすでに約6000人の署名を集められたにもかかわらず、定型文のような返事しか返ってきませんでした。そのため、より多くの人々に関心を持っていただく必要があると考えています。ニンテンドーは香港人からお金を取りたい一方、香港の文化をまったく尊重しようとしません。私たちは平日でデモを行うのは、日本総領事館に陳情して、この件に注目していただくためですから。



記:ネット上では、今回のデモの対象はニンテンドーの香港子会社ではなく日本総領事館になっているのはなぜなのか、という声がありますが、おいかがですか?
昇:さっき申し上げた通り、ネット上の声ないし署名活動ではニンテンドーに重視してもらえないし、しかも今回の事件はただのビジネスの問題だけでなく、文化の交流さらに精神的価値というレベルの問題でもありますから、日本総領事館にこの問題の重大さを伝えて注目していただきたいです。すなわち、どんな企業であろうと、Localize(現地化)をする際、その社会の文化や現状などを十分理解し尊重しなければなりません。


記:「これはニンテンドーの商業的決定だから気に入らないならプレイすんな」や、「俺は日本語版だから関係ない」のような意見について、おいかがですか?
昇:たとえ商業目的だとしても、対象市場の文化的背景を理解する必要があります。多くのプレイヤーは言語の壁で日本語版を諦めざるをえませんが、一人のファンとして、私は多くのプレイヤーがポケモンの大家族に加入してほしいです。これもまた「Localize」の意味です。相手の文化的背景と日常に浸透して、そこの人々が参加するためのハードルを下げて、より楽しくプレイできるようにすることです。しかし、今のニンテンドーのやり方はまったく逆です。


記:ネット上では、今回の翻訳名称の改変問題について、「たまたま広東語を抑圧する効果が随伴したため、共産党に利用されるから、ニンテンドーに責任があるとしても間接的にすぎない」というような意見もありますが、おいかがですか?
昇:私たちが一貫して主張しているのは、今回ニンテンドーのやり方は、北京語の地位を上げさせて広東語を滅ぼそうとするほかなりません。間接的に「広東語に価値はない」というイメージを広げて、香港在来の文化を消滅させようとすることです。しかし、広東語こそ香港のメイン言語であり、その歴史が長くて中身も深いです。広東語の表現は北京語より一層細かくてデリケートです。それはとても大切なことです。

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